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学習院十桜会は昭和45年学習院中等科入学より昭和55年学習院大学卒業までの10年の時を共に過した同窓生で構成される会です。10年間のいずれを共に過したかは問いません。昭和59年、まだ日本がバブルに沸いていた27歳の時、医師になり3年目で静岡に出向した私は、初めて給料らしいものを頂戴し、昔の仲間に会いたくてゴルフの呼びかけをしました。まだゴルフに本格的に取り組んでいる者は少なく、サーフボードを車の屋根に乗せてTシャツ姿で参加する姿も当たり前の光景でした。
この会を始めるにあたり、当初の数名で会則を作りました。その基本理念は「楽しく元気に末永く」でした。十桜会の入会条件にゴルフの技術などは一切無縁です。ゴルフ通じて仲間と楽しい時を共有する紳士であることのみが条件です。
ともあれ営利目的を伴わないゴルフコンペの継続は意外に難しいものです。アベレージのみが集まると収拾が付かず上級者は物足りなく、上級者だけが集まると成績が悪い者はつまらなく、握りが大きいと負担が増え不愉快になり、いずれもいつかは消滅の道をたどるものです。私は個人的には競技ゴルフに没頭し現在まで仕事とゴルフの両立だけを考え生きてきた変人です。そこで腕自慢には私が真剣にお相手をさせて頂きます。しかし年2回だけのゴルファーには十桜会でこそゴルフの楽しさと勝利の快感を存分に味わってい頂きたいのです。甘い料理も辛い料理も酸っぱい料理も多くの会員がそれぞれの興奮と感動を得られる最高のフルコースの如き会であること、一貫してその理念を我々は堅持してゆこうと思います。
かくして十桜会は遂に20年余の時を歩んで参りました。年2回の大会は言うに及ばず、定期的な宴会、裏十桜会と呼ばれる別枠のゴルフにおいても20年の年月をまるで昨日の事のように語りあえる多くの仲間そして様々なゲストに恵まれ盛況のうちに回を重ねています。数多くのコンペが生まれては消える中、十桜会は我々の生涯において不滅の大切な会であるとあらためて誇示したいと存じます。
会員専用ページには我々の長い楽しい軌跡が詰まっています。どうぞゆっくりとご覧頂き、また次回のご参加への意欲を高められることを願います。 |
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